気づかないうちに意識しているのか、最近、帯状疱疹ワクチン啓発のCMをよく見かけるようになりました。
「帯状疱疹は50代以降に増える」などと言われているので、まだ関係ないと思っていたのですが…40代の入り口で、帯状疱疹に罹りました。
早めに病院に行き治療をしたので軽症で済んだと思うのですが、それでも結構な痛みがありました。
・どのような症状だったのか
・どのような経過をたどったのか
・「高い」と言われている治療薬について
などなど、私の体験をまとめておきます。
【あくまで「一個人の場合」の話なので、もちろん違う症状や経過があります。一例として読んでください】
帯状疱疹とは
帯状疱疹の症状は…?
ここは、帯状疱疹.jpより引用します。
帯状疱疹の症状には個人差がありますが、多くは、はじめに皮膚に神経痛のような痛みが起こります。痛みは、皮膚の違和感やかゆみ、しびれとして感じる程度から、ピリピリ、ズキズキ、チクチク、針で刺されたような痛みや、焼けるような痛みまで様々です。その後、水ぶくれを伴う赤い発疹が帯状に現れ、徐々に痛みが強くなり、眠れないほど痛むこともあります。強い痛みや皮膚の症状は、主に体の左右のどちらかにみられ、3~4週間ほど続きます。
「帯状疱疹につてい詳しく知りたい!」という場合は、こちらの書籍をどうそ。
生活上、気にした方がよいポイントなども書かれています。
帯状疱疹の原因は…?
帯状疱疹の原因となるのは「水痘・帯状疱疹ウイルス」。水ぼうそうと同じウィルスとのことです。
水ぼうそうに罹り治った後も、ウイルスは体内に潜み続けているとのことで…
加齢や疲労、ストレスにより免疫力が低下したときに、このウイルスが活動を再開・増殖して、帯状疱疹として発症するということです。
水ぼうそうに罹ったことがある人なら、誰でも発症する可能性があるということですね。
水ぼうそうが治ってもウィルスが体内に残っているとは…今回調べていて、初めて知りました…
それでは、私の場合に当てはめて考えてみます。
水ぼうそうの既往歴
幼稚園の頃に罹りました!
顔に発疹が派手に症状ができ、塗り薬の色の関係もあり、とんでもない顔になりました。
免疫の低下
新型コロナワクチンの3回目を打ってから1日半後に初期症状が出たので、何らかの関係はありそうだと思っているのですが…
「たまたま新型コロナワクチンを打った直後のタイミングだった」というだけだと思ってます。
インフルエンザだろうが他のものだろうが「ワクチンを打つ」ということは「異物を身体に入れる」ことで、身体の免疫関係に何らかの異常が起こっても仕方ないと思っています。
エビデンスもないので「新型コロナワクチンが原因です」とは言い切らないし、言い切れないです。
ストレス
数か月前は、入っていた案件絡みでストレスフルな状況だったのですが…
その案件が終了から2か月くらい経ち、心身ともに回復している(はずの)状態でした。
それ以外でストレス源を考えると…
私は新型コロナワクチン2回目の副反応がキツめだったこともあり「また、あの副反応が出たら嫌だな」と予約時点から考えていたので、これが微妙なストレスだったのかもです。
打つと決めたのは私自身ですし、この「嫌だな」がそこまでひどいストレスだったとは思えないのですが…地味に蓄積されていたのかもしれません。
疲れや睡眠
睡眠については、Fitbitの記録を見る限り問題なさそうです。
ピンク系(オーキッド/プラチナ)、ホワイト系(ルナホワイト/ソフトゴールド)、ブラック系(ブラック/グラファイト )
寒暖差が激しい時期だったので、気温の変化に身体がついていけなくて、疲れが溜まっていた可能性はあります。
ただ…そこまで疲れていたかな…?
「過去に水ぼうそうに罹ったことがある」以外、コレといった原因はわからないです。
まぁ、そういうものなのでしょうね。
初期症状はどんなだった?
治療経過も含めた「症状の変遷」は後の方にまとめますが、そもそもの初期に感じた症状はどのようなものだったのかを書きます。
最初の違和感
最初は左目の瞼の内側に強い痛みを感じました。ものもらいに罹ったときと同じような痛みです。
また、左側のおでこに大きめな赤いニキビのような発疹が2つくらいできていました。
これが最初に気づいた症状なのですが、帯状疱疹だとはまったく思ってもなかったです。
違和感を感じた次の日
この翌日には「大きなニキビ」の周りの赤みが広がり、痛みが少し強くなりましたが「赤ニキビが痛いな」程度のことを考えていました…
最初に違和感を感じてから2日経過
おでこの赤いニキビのエリアが広がり「赤みの中に小さな水泡がプツプツとある」ような見た目に変化、痛みも強くなってきました。
内側からのピリピリ・チクチクという痛みです。時間を追うごとに痛みは強くなっていきました。
「虫が何かの毒で被れたのかな?」くらいに考えていたのですが、気になり調べてみたところ帯状疱疹の症状と見事に重なったので、翌朝イチで病院に行くことにしました。
帯状疱疹に罹ったらやること
できるだけ早く病院に行く
帯状疱疹かな?と思ったら、できる限り早く病院(皮膚科)に行きましょう!
早期に治療をスタートすることで、帯状疱疹後神経痛という後遺症を防いだり軽くしたりすることができるそうです。
私は気づいた翌朝に皮膚科のクリニックに行き、治療薬を処方してもらいました。
治療のための抗ウイルス薬が高くてびっくりしたのですが、それは後述します。
また、発疹が出ていた場所が目の近辺ということで、すぐに眼科で診てもらうことを勧められ、その翌日に眼科も受診しました。
眼科といっても「皮膚科と眼科が入っている病院」という条件付きでした。何かあった場合に連携して診てもらう必要があったからです。
治療薬を飲み始めて1週間後くらいには、体感として「軽くなってきた」と感じることができ、医師の目から診ても「経過は順調」とのことでした。
早めに病院に行き、抗ウイルス薬を飲み始めたことが良かったようです。
とにかく心身を休ませる
眼科では2人の先生に診ていただいたのですが、お二方ともに同じことをおっしゃってまして…
「帯状疱疹は「疲れてるから休みなさい」のサインだから、まず心身ともに休ませましょう」とのこと。
「身体を休ませる」といっても、ピリピリ・チクチクという痛みが出てからは「最低限のことしかできない」日が1週間くらい続いたので、嫌でも身体を休めないとダメな状況でした。
とにかく、発疹を中心にして左側の頭痛がひどく、常に微熱があるかのように頭がぼーっとしていて、頭が働かなかったのです。
微熱があるかのように感じていただけて、実際は平熱でした。
身体を温める
これは意外だったのですが、お風呂に入ったりで身体を温めると、痛みがかなり軽くなりました(一時的ですが)。
身体を温めることで血行が良くなることが痛み軽減につながるようです。
水ぼうそうになったことがある人であれば帯状疱疹はうつらないのですが、水ぼうそうに罹ったことが無い人にはうつるので、お風呂に入る場合は注意が必要かもです。
処方薬の金額にびっくり!
事前に調べていたときに「帯状疱疹の治療薬は高い」という情報は見ていたのですが、想像以上の金額でした。
私が処方してもらったのは、アメナリーフ錠(抗ウイルス薬)、カロナール(痛み止め)、メチコバール錠(ビタミン剤)、アクアチム軟膏(抗菌剤)。
調剤料なども含めて、6,000円を超えました…!(診察料は別)
ほぼほぼ、帯状疱疹の治療薬であるアメナリーフ錠(抗ウイルス薬)の金額です。
薬価や患者負担(3割)については、巣鴨千石皮ふ科のHPより引用します。
1日2錠×7日間なので、1週間投与となります。私が処方されたのも1週間分でした。
アメナリーフの患者負担・薬価について
薬価は1錠1342.70円です。2週間投与した場合14錠(1日2錠×7日間) 18797.8円となります。三割負担の患者様で5639.34円の薬剤費となります。(薬剤費のみの計算です。)
処方されてすぐに1錠目を飲み、1週間分(14錠)を飲みきるころには、発疹周りの赤みはかなり引いていましたし、頭痛などの痛みもかなり軽減してくれました。
発症から治療の経過
どのような経過を辿ったか、日毎の変化を最後にまとめておきます。
発症直前~治療開始まで
Day0:新型コロナワクチンを打つ
この日の午前中に、新型コロナワクチンを打ちました。
3回目の接種、オミクロン株(BA.4-5)対応のワクチン(ファイザー製)です。
ファイザー製のワクチンで1回目、2回目を打ち、約1年経っての3回目接種でした。
Day1:目の痛み&大きなニキビ(?)
左目の瞼の内側に激しい痛みを感じたものの「ゴミが入ったかものもらいか」くらいにしか考えていませんでした。
また、左側のおでこに触ると痛い大きなニキビが2つできていました(後にニキビではないと判明)。
Day2:ニキビ(?)周り一帯が赤くなる
大きなニキビ(?)の周辺にブツブツが増え、一帯が真っ赤になりました。
この時点では「触ると痛いかも」程度の痛みです。
Day3:ピリピリ・チクチクとした痛みが出る
この日の夜には、赤いエリアが広がり、小さなブツブツが前日よりもさらに増えました。
このブツブツは「水泡です」と言わんばかりの見た目だったのですが、毛虫の毒などでかぶれたときの見た目とも似ていたので「虫か草木、実とかでかぶれたかな?」と思っていたのですが…
時間を追うごとにピリピリ・チクチクという痛みが増してきたので、さすがに何か変だと思い、帯状疱疹説にたどりつきました。
治療開始~発症1週間経過まで
Day4:皮膚科受診。治療スタート
朝イチで皮膚科に行き、案の定「帯状疱疹」という診断を受けました。
その後すぐに抗ウイルス薬等を飲み始め、治療スタート。
ピリピリ・チクチクという痛みの他、左目やその周辺の痒みもあり、さらに頭痛(左側のみ)と熱っぽさやめまいがあり、1日中ぼーっとした感覚で過ごしました。
Day5:眼科受診
眼科を受診し、目にはウィルスの影響が出ていないとのことで一安心。
相変わらずの目の痒みや頭痛などに加え、左耳下のリンパあたりの痛み、喉の左側の痛みなどがありました。
Day6~7:なぜか発熱
仕事が休みだったのと身体がだるかったので、1日中寝ていました。
途中、37℃を超える熱がなぜか出たりしつつ、頭痛、めまい、目の周辺(特に目)の痒み、耳下のリンパの痛みなどがありました。
このあたりまで、発疹まわりのピリピリ・チクチクとした痛みは強めでした。
発症から2週間目以降
Day8:ピリピリ・チクチクがかなり軽減
朝に起きたときから身体が異様に疲れてはいたものの、諸々の症状はかなり軽くなっていました。
頭痛やめまいは相変わらずあるものの、おでこのブツブツ周りの赤みはかなり引きましたし、ピリピリ・チクチクとした痛みも軽減しました。
コンタクトを2weekから1dayに変えたところ、目の痒みもだいぶ減りました(それでも痒いけど)。
Day9:一気に諸々の症状が改善する
皮膚科を再診し、目やその周辺の痒みの対策として飲み薬を出してもらいました。
発疹周りの赤みはさらに治まり、頭痛も前日に比べてかなり軽くなりました。
Day10:抗ウイルス薬終了。かなり症状が軽減
眼科を再診し、目やその周辺は大丈夫との診断。7日間飲んでいた抗ウイルス薬も終了。
諸々の不調で残っているのは頭痛と多少の痒みくらいになりました。
Day11~:日に日に軽減
おでこの発疹周りは「少し赤い」「少し傷がある」程度になりました。
たまに頭の左側に内側からくるズーンとした痛みを感じることがありつつも、そのほかの症状はほとんどなくなりました。
かゆみ対策としてのアレルギーの薬と、神経痛対策としてのメチコバール錠(ビタミン剤)のみ続けています。
発症から2週間くらい経過しましたが、たまにピリっとした痛みを感じることがあるので、完治までにはもう少し時間が必要かな…と思っています。
薬を飲み始めて7日目(処方された抗ウイルス薬を飲み切った)くらいから、様々な症状がかなり軽くなった印象です。
また、帯状疱疹は再発しない(1回やったら終わり?)という話がありますが、私の友人・知人で、何回か罹っている人もいます。
確率は少ないかもしれないけど再発の可能性はあるようですね。
「帯状疱疹は心身を休めなさいのサイン」と言われたくらいなので、疲れさせすぎないように気を付けないとな~と思ってます!
ではでは。
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