栗原類さんの著書『発達障害の僕が 輝ける場所を みつけられた理由』を読みました。
発達障害のひとつADDである栗原類さんが、自身の経験をもとに障害と向き合いどのように対応しているかという話だけでなく、お母さまや主治医の先生から見た栗原類さんについて書かれている本です。
発達障害・・・最近は「大人の発達障害」というものも含めて注目されていると思います。
個人的には、大人の発達障害を調べていて子供の方も知ったという感じです。
大人の発達障害を調べたきっかけは、その疑いがある人が職場にいたことです。
ほかの人が当たり前にやっていることができないのか?そもそもなんであんなミスが起こるのか?という疑問があり、症状を打ち込んで検索していたところで大人の発達障害ではないか?というところにたどり着きました。
たどり着いたにはたどり着いたのですが、本人からの申告がないとそのような気遣いはあからさまにできないし、少人数の会社なので適材適所などの特別対応をする余裕すらありませんでした。
この本は、小学生の頃にアメリカでADDと診断された栗原類さんが、芸能界という「輝ける場所」を見つけるまで、発達障害の特徴やどのように接したらよいのかなどを、自分の経験などを交えて、非常に分かりやすく書かれています。
以下、Amazonの紹介文です。
8歳で発達障害と診断された僕が、なぜ自分の才能を生かす場所をみつけて輝けるようになったのか。同じ障害がありながら、いつも僕を信じて導いてくれた母。そしてアメリカの「発達障害」に対するおおらかな環境と、学んだ英語が自信を持たせてくれたこと。されて嫌なことを人にはしないと決めた、人として愛される生き方など。ADDの特徴である衝動性を抑え、苦手なコミュ力を克服し、モデル・タレント・役者として歩んできたこれまでの道のりを語る。母、主治医、友人・又吉直樹氏のインタビューも収録。誰もが輝けるヒントがみつかる!
まず感じたのは、彼は運が良かったと思います。
それは、早い段階で診断してもらい、早くから対策を講じることができたから。
もちろん、そこには本人の並大抵ではない努力とお母さまの教育・導き、主治医の方の理解などがあったことは間違いないのですが。
私くらいの年齢ですと、子供のころに発達障害というものは一般的には知られておらず、「変わった子」「扱いづらい子」というくらいの認識でずっときていたと思います。
その「変わった子」「扱いづらい子」のまま大人になり、社会に出て生き辛さを感じて診断を受けに行って・・・という人が多いでしょう。
または、生き辛さは感じているけど診断は受けに行っていないという人も多いと思います。
正直、私自身、自分も診断受けたほうがいいんじゃないかな?と思うことは多々あるけど診断を受けに入ったことが無いです。
その傾向は、多少なりともみんなもっているものだと思っているからと考え、逃げている部分はあるかもしれないです・・・
この本は、具体的にどのように障害に対応していったか、今現在もどのように発達障害というものをとらえて、向き合っているかということが書かれています。
栗原類さんは「ネガティブすぎるモデル」というキャッチのようなものと一緒にテレビの世界に登場したと思います。
ただ、人のことを思いやることが自然とでき、障害にも前向きに向き合っているポジティブな人なのではないか、とこの本を通して感じました。
彼よりも年上である私よりも、よほど大人な方だと思いました。
そして、日々努力をして、自分としっかりと向き合うことの大切さを改めて感じました。
ここ最近、努力をしていない気がするので、まずはそこを改善しなくては・・・
水谷さるころさんの本を読んだときにも思ったのですが、自分自身としっかりと向き合ってみようと思います。
なんとなく、私は自分と向き合うことをおろそかにしている気がするのです。
でも、それでは人間として成長できませんよね。
努力だけでも成長はできると思うのですが、そこに自分自身について考えることをプラスすれば、より成長できると思うし、成長スピードは速くなることでしょう。
発達障害の診断ができる病院はまだ少ないとのことです。
今後、診断が身近なものになり、生き辛さを感じている方々が、そう感じることが少ない世のなかになると良いなと思います。
ではでは!
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